全国大会出場の3名は、すべて洗心道場の主将と副主将です。これは偶然でしょうか?そして、今日までの皆さんの剣道に取り組む姿勢は、如何でしたでしょうか。それぞれのご家庭の親と子供の関係は?
稽古風景から今迄感じていたことを少し話します。
優勝選手、全国大会出場を勝ち取った選手に共通して言えることは、稽古中その親は、道場内で自分の子供を見、先生方の指導を聞き、親、子、指導者一体で取り組んでいるように見えます。ご家庭の都合もあると思いますが、今一度親の取り組みも考えてください。周知のごとく、子供は親の顔色をみて行動します。中学生になるとそれは顕著に現れます。しかし、中学生の部の方が、ご父兄は少ないと思います。一度考えてみてください。
さて、先程述べました全国大会出場者はすべて主将、副主将ということでしたが、偶然ではなく必然だと思います。幹部になったときから、自分の剣道、勉強以外に大変な悩みを抱えたからです。
久田松は、自分自身のこともそうですが、チームが勝てない、皆、実力が出せない、言うことを聞いてくれない、どうしたらよろしいでしょうか?と何度か相談に来ました。悩んでいるときは、彼の剣道もくちゃくちゃでした。当然ですよ、自分のこと以外の方が悩みの種になっているのですから。しばらくほかっておきました。そして数ヶ月前に彼に、言葉でいくらうまく言っても人は動かないよ!お前の行動、背中を見てるよ。だって稽古中一番早く根をあげるのもお前だし、嫌な顔するのもお前だから、そんな主将には誰もついていかない。と話ました。何かいまでは中学生稽古に早く来て、外で秘密の特訓?をしてるみたいですが。何とかまとまりかけてきたみたいで、4月の団体戦も優勝、三位、ベスト8と頑張ってくれました。少しずつ彼の苦労も実ってきたかなと思っていたところ、本日優勝してくれました。自宅に帰ったところ、今日朝6時ごろから久田松くんが、お寺で一時間以上座禅してたよと、お寺の方より聞きました。彼と三年ぐらい前に冬休み毎日座禅に行ったお寺でした。
副主将三宅さん、女子ながら男子に混じり頑張ってくれました。しかし、性格と言葉がきつい、まさに男以上です。(本人ごめんなさい)それゆえ小学校時分より親とか周りに迷惑かけたね。と、この間話ましたね。そして、ついこの前まで悩んで泣いてきましたね。今は、やさしい心と思いやる気配りが少し出てきました。剣道にあらわれはじめました。あなたを素敵な女性に変えてくれるのは、やはり剣道ですね。今のあなたなら人にごめんなさい、と言え、そして自分の我を通すことより先に、相手の話を聞いて相手の気持ちになって考えれる人ですよね。これからの成長楽しみです。
小学生主将髙橋沙也加さん。女子で主将を務めたのは初めてかな?おとなしいのか活発なのかわからなかったが、最近、笑顔も見せてくれるし、話もできるようになったね。チームのリーダーとしても皆を引っ張っていけるようになったね。あなたの成長がチームの成長につながり、そして今回の全国大会出場に結びついたね。本当におめでとう。
そして、中学生もうひとりの副主将の加賀くん。全国大会には出れなかったが、兵藤くんとの延長惜しかった。成長が見られた。団体戦で頑張ってください。
主将、副主将は、その役職の重みを知ったときから苦労がはじまり、その苦労により成長していく。やはり、剣道は人間形成ですね?
さあ、夏の日本武道館にむかって頑張ろう! 洗心門下生!
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