夏が終わると毎年淋しい時を迎えます。それは、中学3年生の引退卒門です。
今年は、男子8名、女子3名、が洗心道場から巣立っていきます。
私が洗心道場に来たときは、卒門生は4年生でした。まだ低学年のかわいい、そしてたよりのないおどおどした子供でした。それが、今は、剣道の修行をとおして強靭な肉体と強固な精神力の持ち主になりました。誰1人見ても最高の中学生です。
この11人、1人1人に思い出があり、そしてこの11人によって私自身が、指導者として、人間として育てていただいたと、深く感謝しております。
厳しい稽古に切り替えた初めての年代であり、遠征や試合は数えきれず。平日授業終了後大阪へ稽古に行ったり、県外の試合の帰りでも道場に帰り稽古し、少しずつ試合でも勝てるようになり、試合の度に、歓喜、感動、苦渋、落ち込み、絶望を味わいどんなドラマや素晴らしい書物よりも生きることの素晴らしさを感じました。
そしてこの年代が強いのは、選手になれなかった人や女子も同じ稽古をし、選手同様剣道に打ち込んだことです。敬意を表したいとおもいます。
子供たち同様いやそれ以上に大変だったのが、ご父兄の皆様でした。ご父兄の皆様が指導者を信頼してくださり、惜しみない協力をいただき、子供と一緒に戦っていただいたお蔭で今日まで来れました。大切なお子様を厳しく怒鳴ったり、たまに鉄拳を振るったりいたしましたが、私自身寿命が縮む思いでした。
思い出はたくさん有り過ぎて一度には書けませんが、機会を見て掲載したいと思います。
これから卒門生は、残りの中学生活を大切にし、新たなる目標を持ち、高校生となりますが、何かに悩んだとき、うれしかったとき、洗心道場に帰ってきてください。ここは、あなたの道場です。最後まで道場でやり通した人はいつでも威張って来てください。あなたの汗が道場の板に染み付いています。
最後にご父兄の皆様、本当にお疲れ様でした。
そして、卒門生諸君これからも君達の輝かしい未来を影ながら応援させていただきます。
失敗を恐れず、剣道と同じ、たえず攻め攻めで生きてください。
頑張れ”洗心卒門生”
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